若手研究者の海外挑戦blog

若手研究者海外挑戦プログラム

2017年春

 

留学のラボも決まったし、後は書類手続きだけか~、幾らぐらいかかるんだろう??お金どうしよう(・ω・)

 

研究室のデスクに戻ったときに、一枚のチラシが置いてありました!

 

第1回若手研究者海外挑戦プログラム

 

「何じゃこりゃー!!!」

 

しかも、発表されたの3月で!!締め切りが5月中旬(・∀・)

派遣先が決定していないと申し込みができない?!

 

このプログラムは俺のために神様が作ってくれたに違いない(当時は本当にそう思うくらいGood timingでした(^_^))

 

若手研究者海外挑戦プログラムとは博士課程に在籍している大学院生を対象とした返済義務のない奨学金みたいなもので、海外ではgrantと位置づけて問題ない給付金です。

 

応募するためには条件がいくつかありますので、特に重要な2つを挙げておきます。

  1. 留学期間は3ヶ月以上1年以内
  2. 既に派遣先が決まっており、派遣先のI.からの了承を得ている

 

この2つの条件を少なくとも満たしていないと応募することはできません。申請書を提出する際に派遣先での研究計画やP.I.のサインなどが必要となってきます。派遣先での研究計画などに関しては次の記事で説明したと思います。

 

では‥‥‥‥‥実際に採用されたらどのようなメリットがあるのか??

  1. 派遣期間にかかわらず一括で140万給付される(欧米などの先進国に派遣される場合は)
  2. 往復の航空料が20万円まで支払われる
  3. 派遣先のI.達からgrantを獲得できる能力のある研究者と認識される

 

1.と3.について説明します。

1.に関しては書いてあるとおりです。最短の3ヶ月であっても、最長の12ヶ月であっても銀行口座に140万円が振り込まれます。そのため、長期で滞在する人は1ヶ月当たり10万円程度になりますが3ヶ月の40万以上になります。税金から支払われているので賛否両論あると思いますが、そのような規定になっているようです。すべて使用できずに残った余剰金は返還する義務はありませんでした(2018年2/2現在)。

 

3.に関してですが、実は非常に重要な項目になります。欧米やシンガポールに関しては把握していませんが、アメリカに関してはPh.D.の大学院生にP.I.はsalary(給料)を支払っています。そのsalaryはP.I.が獲得したgrantから出費されます。仮に、留学する際に向こうのP.I.がsalaryを支払う形になっているのであれば、この「若手研究者海外プログラム」に採用されれば、P.I.からのsalaryは不要になります。ポスドクが自分でgrantを獲得するのと同じ形になります。つまり、このプログラムに採用されるというのはP.I.からの評価が高くなることにつながります。

 

Salaryをもらうかどうかに関してはvisaの申請の際に発生する問題をクリアすることにもなります。その問題に関してはvisaの申請の記事で説明したいと思います。

 

上記の内容で軽くですが、「若手研究者海外挑戦プログラム」について説明させていただきました。個別の詳細に関しては他の記事で詳細に触れたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。