若手研究者の海外挑戦blog

申請書(若手研究者海外挑戦プログラム)

皆さんこんにちは

 

前回の記事では若手研究者海外挑戦プログラムの内容について説明させていただきました。

hiro-science.hatenablog.com

 

今回の記事では僕が書いた申請書の概要と重要と思われる項目について説明したいと思います。この記事で書かれていることは、僕の主観が大きく含まれているので、前提として石田の意見・採用された1人の人間の意見であることを忘れないでください。他の人からしたら、「こいつの言っていることはちょっと違うんじゃない?」と解釈する人もいるかもしれません。

 

申請書は大きく3項目に分かれています。

  1. 現在の研究状況
  2. 派遣先での研究計画
  3. 派遣先・海外で研究する意義

 

個人的に最重要と考えているのは3.派遣先で研究する意義です。この項目を記述するために、1.と2.の研究内容の記載があると思われます。

 

なぜなら、日本でやっていた研究内容は派遣先の期間にとってはさほど重要でありません。「2.の派遣先での研究計画」に関しても、大半は派遣先の研究機関のプログラムの一端を担う程度の仕事になるからです。「2.の派遣先での研究計画」がきちんと書けているかどうかは、自分が与えられる仕事を正しく理解できているかの確認だと思っていただいてもかまいません。

 

最重要なのは「3.派遣先・海外で研究する意義」です。この内容を充実させるために「1.現在の研究状況」、「2.の派遣先での研究計画」があると思ってください。

具体的には、それぞれの共通点と自信の研究を飛躍させるために留学する意義があることを説明してください。

 

自分の申請書の一部を引用して説明したいと思います。

僕の専門は皮膚血管の生理でした。そこから、発展させて皮膚血流障害と末梢神経の関係性について研究していました。自分の派遣先では従来は脳血管の生理をやっており、その知見をベースに神経-グリア-血管の生理・病態生理へと発展させました。

 

自分の研究と派遣先の研究の共通点は元々は血管の生理を追求し、その結果を踏まえて、他の細胞との相互作用を解析することでした。派遣先は中枢であり、自分は末梢ということに相違点がありました。

これらのことから、研究の流れや展開は類似していて派遣先で中枢での研究概念や実験方法を理解することで日本での自分の研究である末梢組織へと応用できると記述しました。つまり、「1.現在の研究状況」と「2.の派遣先での研究計画」を利用して「3.派遣先・海外で研究する意義」を説明しました。

 

学振が学生にお金を投資するわけですから、海外の機関で結果を残すためだけではなく、そこで得たものを日本に還元して欲しいわけです。そのため、3.派遣先・海外で研究する意義」が重要であると思われます。

 

参考にしてください。

 

少しわかりづらい内容になってしまったかもしれませんが、コメント等で質問していただければお答えします。