若手研究者の海外挑戦blog

派遣先に日本人はいた方が良い?いない方が良い??

この記事では派遣先に日本人が既にいる方が良いかどうかについて言及したいと思います。

 

ちなみに、私の留学先には日本人の方が二名在籍していました。そのうちの一人は日本の研究室のOBでアメリカでの生活が10年近くと、長くアメリカに定住しており、英語が堪能な方でした。

 

この問題の答えは、留学期間の長さと語学力によると思います。

 

語学力がnativeと問題なく会話ができる能力が無い状態で留学するのなら日本人は派遣先にはいない方が良いと思います。

 

留学期間の長さの違いではどうでしょうか???

 

僕は3ヶ月半の留学期間でしたが、2ヶ月半過ぎてnativeの会話がかなり聞き取れるようになりました。しかし、実験方法については、ほとんどを日本人から日本語で教えてもらいました。

 

あくまで、自分の経験に基づいて考察すると、、、

 

これはtwo year ruleに該当する期間と一致しますが、6ヶ月というのが1つの目安になると思います。

 

留学する目的として新しい実験技術や概念の習得を目指す人達が多いと思います。派遣先で、指導してもらう時に日本人がいないと全て英語でのコミュニケーションになってしまいます。目的は技術や概念の習得であっても、留学したからにはある程度の結果を残して帰国するべきです。結果を残すことも踏まえて考えると、日本人以外から英語で指導を受けるのならば、実験手技を習得するのに3~4ヶ月、実験結果を出すのに3~4ヶ月くらい必要になると思います。海外は日本と違い休日や夜遅くまで研究している人はいません。さらには、留学を受け入れたとしても派遣先のP.I.が自分達の実力を認めているわけではないので、信頼を勝ち取る必要があります。これらの観点から考えて、))留学期間が6ヶ月以上であるのならば、派遣先に日本人がいなくても問題ありません。

 

逆に、自分のように留学期間が短期の場合は日本人の研究者に日本語で教えてもらう方が良いと思います。研究報告などのdiscussion でも、最初のうちはP.I.に自分の考えを伝えることも難しいため、表現できない内容は通訳してもらった方がよいかと思います。そちらの方が、P.I.からの信頼や結果を残すことに関してはbetterではないでしょうか。

もちろん、英語、語学力の向上という点では弊害が出てしまいます。

 

この記事で取り上げているのは、語学留学を目的とした内容ではなく、研究留学に焦点を当てて言及しています。語学力が上がっても、結果を残せず帰国してしまったら本末転倒になってしまうので、短期で留学するのであれば派遣先には日本人がいた方が良いと思います。

 

本記事では、派遣期間というくくりのみで説明する形になってしまいました。

各々で留学の目的や派遣先での実験内容、語学力など異なるのは承知していますので、本記事は参考程度にしていただけると幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。